アンチの心理|必ず湧く理由としつこい行動の謎を紐解いてみよう

YoutubeやSNSのコメント欄・匿名掲示板などで一際存在感を発揮する「アンチ」。否定的なコメントを見ると、インフルエンサーや有名人本人だけでなく、ファンまでもが嫌な気持ちになりますよね。

彼らはなぜむやみに人を叩き、傷つけるコメントを発信していくのでしょうか。そこで今回は、アンチの心理や彼らが次から次へと湧いてくる理由、そしてしつこく付きまとう行動の謎について解説していきます!

2019年12月31日

アンチとは

アンチとは、元々は「anti」と英語表記し、主に形容詞で「反対」「反対の」という意味で使われます。「anti」は「賛同する」の反意語のみではなく、接頭辞として単語の頭に加えることでその反対の意味を示すことが可能になります。

具体的には、「antibody(抗体)」や、「antisocial(反社会的)」 など、頭に「anti」をつけることで何かに対峙するといったイメージに変化します。その意味が派生して、今では「ファンの反対に位置する人」「芸能人や有名人に嫌悪感を抱く人」といった意味で使われるようになりました。

アンチの心理:批判編

評論家のように物申したいアンチ

アンチが批判を繰り返すのはなぜ?ここでは、批判系アンチの心理に迫っていきます!

  1. 信頼を失っている
  2. イメージを壊されたショックがある
  3. 本来はこうあるべきと教えてあげたい
  4. アンチではなく「アドバイス」と主張
  5. 「真面目な人が馬鹿を見る」ことが許せない
  6. 罰を犯した対象に制裁を加えたい

批判系のアンチの心理①:信頼を失っている

アンチが批判する理由の一つに、国民的清純派アイドルの不倫騒動や大手食品企業の異物混入事件など、それまで信頼していたのにある出来事がきっかけで失望したということがあげられます。これまでクリーンなイメージがあったけれども、そのような騒ぎを起こしてしまったがために、「裏切られた」「信頼していたのに」という感情を抱きます。その感情が激化して、次第に批判系アンチになってしまうのです。

批判系のアンチの心理②:イメージを壊されたショックがある

イメージや理想を大きく壊されるような出来事があると、一転して批判に走ってしまうという方は多いです。例えば、人気女優が薬物所持で逮捕されるという事件に対して、ファンは「自分はこんなに応援していたのに」「こんなことする人だと思わなかった」と大きくショックを抱いて、行き過ぎたアンチ行動を取っていきます。

大好きな憧れの存在だからこそ、「そんな落ちぶれた姿を見たくなかった」と嘆く思いがアンチを引き起こすのです。

批判系のアンチの心理③:本来はこうあるべきと教えてあげたい

誤った道へ走ってしまった企業や有名人に対して「物申したい」「本来あるべき姿を教えてあげたい」という世話を焼きたい人が批判系アンチに走ってしまうケースもあります。普段から曲がったことが許せないという人や、正義感が強い性格の人にありがちなパターンです。

今はSNSを通して個人が自由な意見を発信できるので、誰もが情報番組のコメンテーターのように発言することができます。そういった発言がだんだんと激しくなっていき、批判系アンチが生まれていくこともあるのです。

批判系のアンチの心理④:アンチではなく「アドバイス」と主張

アンチのなかには、自分自身が批判をしているという自覚はなく、「ただアドバイスしているだけ」という無自覚批判系のアンチも存在します。そういったアンチは、ただ思ったことを素直に言っているだけなので、悪気がある訳ではないのです。

ただ、私生活でも自分の発言で周囲を傷つけていたり、悲しませることもある可能性も。言葉のチョイスや言い回しに気をつけて、柔らかいコミュニケーションを取ることをおすすめします。

批判系のアンチの心理⑤:「真面目な人が馬鹿を見る」ことが許せない

真面目で性格も優しい人に限って、理不尽にいつも怒られたり、努力が報われないということが世の中にはあります。そんな方が企業の不祥事などをニュースで見たとき、「自分はこんなに真面目に頑張っているのに、あんな悪いことをした奴らがただで済まされてはならない」という思いが大きくなっていき、批判系アンチになってしまうことも。

そうして真面目であるがゆえに抱えているストレスを、アンチすることによって解消していこうとするのです。

批判系のアンチの心理⑥:罰を犯した対象に制裁を加えたい

企業の不祥事や政治家の汚職事件に対して「悪いことをしたんだからこれだけ言っても当然だ」と感情が麻痺してしまい、過激な批判をするアンチに変化していくこともあります。罰を犯した対象に制裁を加えたいという心理が彼らのなかで働くのです。

当たり前のことですが、SNSやネットを通して自由な発言が可能になったからと、どんな人・物・対象にも誹謗・中傷をしてはなりません。アンチをしても誰の心にも届くことはなく、ただ無意味な時間が過ぎていくだけということに気づくべきです。

アンチの心理:理不尽編

理不尽なアンチに悩む人

何も悪いことはしていないのに叩く理不尽なアンチも存在しますよね。こちらでは、そんな理不尽な叩き方をするアンチの心理についてご紹介していきます。

  1. 誰かを叩きたいという欲求が先にある
  2. 人の不幸に快楽を感じる
  3. 嫌なところしか目につかない
  4. 存在全てが気に入らない
  5. 自分へ注目を集めたい
  6. 私生活に不満を抱いている

理不尽なアンチの心理①:誰かを叩きたいという欲求が先にある

理不尽なアンチ行動には、とにかく欲求やストレスをアンチすることで解消したいという心理が働いています。この場合、対象は誰でもいいのです。

彼らは、目についた人や物事に対して罵りひたすら悪態をつきます。何かに不満があって、それを正したいなど目的がある批判系のアンチとは対象的に、理不尽なアンチは「何でもいいからとにかく叩きたい」という目的が先にきてしまっているのです。

理不尽なアンチの心理②:人の不幸に快楽を感じる

「人の不幸は蜜の味」といいますが、理不尽なアンチにはこの言葉がしっくりきます。アンチをすることで、人を不幸や悲しみのどん底に陥れ、苦しむ様子を見たいがために叩くのです。

セレブなインフルエンサーやお金持ちキャラを売りにしているモデルや女優にこのようなアンチが急増するパターンが多いですね。何の苦労もしているように見えなくとも、裏では物凄いプレッシャーを抱えていたり、努力を積み重ねている方も確かに存在します。

見た目や表向きの姿でしか判断できないのはとても悲しいことです。

理不尽なアンチの心理③:嫌なところしか目につかない

容姿や外見が気に入らないという理由で、理不尽に叩きたがるアンチも存在します。彼らは「太っている」や「ブス」といったような心無い内容で気に入らない人を批判していきます。

様々な要因が考えられますが、その底にある心理は自分の外見にコンプレックスがあったり、実際に学校や会社でいじめを受けているという背景があることが多いです。彼らはアンチの対象と自分を重ねてしまい、理不尽に叩き続けているのかもしれません。

理不尽なアンチの心理④:存在全てが気に入らない

存在全てが鼻につくという理由で叩くタイプのアンチが存在します。彼らは、外見だけでなく、仕草や言動などやることなすこと全てが気に入らないという理由でアンチしていくのです。

アンチのレベルもここの段階まできたらもう笑うしかありませんね。誰しも馬が合わない人、相性が合わない人というのは少なからず存在します。

しかし、「存在が気に入らないから」という理由だけで、執拗に相手の行動をチェックし揚げ足を取るのはあまりにも陰湿で幼稚としか言いようがありません。

理不尽なアンチの心理⑤:自分へ注目を集めたい

理不尽にアンチする人には、過激な発言をすることで注目してもらいたいという心理が存在しています。SNSなどで過激なアンチコメントが拡散されたり、いいねをたくさんもらうことで、注目される快感を覚えてしまったのです。

このようなタイプの人は、「もっと注目されたい」という理由でコメントやアンチ活動の内容がどんどんエスカレートしていきます。人を批判することでしか喜びを得ることができない歪んだ性質の持ち主といえるでしょう。

理不尽なアンチの心理⑥:私生活に不満を抱いている

現状の自分に満足していない、または不満を抱いているという方がアンチに走るというケースもあります。本人たちは認めたがりませんが、キラキラと表舞台で輝いている有名人や芸能人が羨ましいのです。

こういった思いを抱く人は、「自分の私生活はパッとしていなくて、この差は何なの?」と有名人と自分を比較してしまい、惨めな気持ちからアンチをしてしまいます。当然ながら、アンチをしても彼らにとって何のプラスにもなりません。

その時間を使って、自己改善していくことが何よりの解決策といえるでしょう。

アンチが過剰になる心理段階

アンチが過剰になっていく心理段階とは?4つのステップに分けて解説していきます!

  1. 初めはちょっとした違和感から
  2. 同じアンチコメントを探し求める
  3. アンチ仲間で盛り上がることが快感に
  4. 高揚感を求めて四方八方叩き出す

アンチが過剰になる心理段階①:初めはちょっとした違和感から

アンチが過剰になる最初の段階は、ほんのちょっとした違和感から始まります。例えば、「ちょっと話し方に癖があるな」「インスタを見ていると自慢ばかりの投稿だな」といった具合です。

アンチは、最初のうちはファンだったという方も少なからず存在します。好きでSNSや出演番組をくまなくチェックしていたけれども、だんだんと違和感に気づき、その違和感がやがて嫌悪感に変化していくのです。

アンチが過剰になる心理段階②:同じアンチコメントを探し求める

違和感が嫌悪感になっていったところで、彼らは「このモヤモヤを抱いているのは自分だけなのか」「他の人はどう思っているのだろう」と気になりだします。特に日本人は「多数の意見を良しとする」風潮があるため、自分と世間が同じ意見であることが好ましいと無意識に感じているのでしょう。

そして、同じように嫌悪感を抱いている人の意見を求めて、ネット検索を始めます。自分と同じように感じているネット民の意見があると「ほら、やっぱりね」「自分だけじゃなくて良かった」と安心するのです。

アンチが過剰になる心理段階③:アンチ仲間で盛り上がることが快感に

アンチ予備軍は、アンチコメントを見ることに留まらず、自ら発信する側にも回っていきます。そうしてアンチコメントを投稿していくと、次第にSNSでのいいね数や賛同コメントが増えていくことも。

そのことをまるで自分自身が高く評価されている、褒められているかように錯覚してしまうのです。そして、アンチという共通点ができたことで、同じく人を叩くことを喜びとする仲間同士で盛り上がり始めます。

彼らは、ネットの匿名掲示板に自分の居場所を見つけ、多くの時間を底に費やすようになります。

アンチが過剰になる心理段階④:高揚感を求めて四方八方叩き出す

アンチをすることに喜びを感じるようになると、特定の人を叩くだけでは飽き足らず、「もっと認められたい」「受け入れてほしい」という承認欲求が強くなっていきます。そうなると、もはや叩く対象は誰でもよくなり、ただ快楽を求めて誰彼構わず批判するようになっていくのです。

人を誹謗・中傷してまでも高揚感を得たいという心理状態は、もはや正常な心理状態とは言えません。「最近、ネットの匿名掲示板を見ることが多くなった」「人が叩かれているコメントを見ることが楽しい」と感じるようになったら要注意ですよ。

アンチがなくならないのは聞き手の心理も影響

エゴサーチは身を滅ぼします!

アンチがなくならない、むしろ増えていっているのは聞き手の心理も影響しているのです。順番に説明していきますね。

  1. 自ら発信しなくても求めている
  2. 自分だけではないと安心したい
  3. 高みの見物をしたい
  4. 現実逃避をしたい

アンチに対する聞き手の心理①:自ら発信しなくても求めている

アンチは何も発信するだけではありません。アンチコメントを好き好んで見て楽しむという人もアンチに含まれます。

アンチコメントをわざわざ発信する勇気はないけれど、批判的なコメントを見てスッキリしたいという方は多いのです。自らコメントを発信するアンチは、コメントをする勇気がない受け身のアンチが支持することで成り立っているといっても過言ではないでしょう。

受け身のアンチはコメントせずともいいね数やグットボタンで評価をし、発信するアンチの気分を盛り上げる役割を果たしているのです。

アンチに対する聞き手の心理②:自分だけではないと安心したい

物心ついたときから誰しも、「人の悪口はいってはいけません」「お友達をいじめてはいけません」と家族や学校の先生から教わってきました。そう、「人を批判することは悪いことなんだ」と私たちはこれまでに嫌というほど教えられてきたのです。

他人に対して否定的な感情を抱くことに罪悪感を抱く人は多いはず。そこで、「こんなマイナスな感情を抱いているのは自分だけじゃないんだ」と安心したい思いが働きます。

そうした考えから、アンチを検索する人や聞き手はなくならないのではないでしょうか。

アンチに対する聞き手の心理③:高みの見物をしたい

アンチに対する聞き手がなくならない心理のひとつに、優雅に高みの見物をしたい人が多く存在するということが挙げられるでしょう。彼らは有名YouTuberの動画や芸能人のSNSのコメント欄にて、急増するアンチコメントやファンとアンチが喧嘩を繰り広げ炎上している様子を見て楽しんでいます。

そんなコメント欄が荒れている様子を見て、「彼らに比べたら自分はまだマシな方だな」と安心したい思いがあるのです。

アンチに対する聞き手の心理④:現実逃避をしたい

アンチコメントを見ることで「今ある現実から逃れたい」「現状の辛い出来事に目を向けたくない」という心理が働くこともアンチの聞き手が減らない原因のひとつといえるでしょう。昔から「人の悪口は盛り上がる」とよく言われているように、人に対するマイナスな意見や悪いニュースは特に多くの人を惹きつけられる力があります。

彼らにとって、アンチコメントを見る時間だけが現実を忘れられる唯一の手段なのではないでしょうか。

アンチの対処法

留まることを知らないアンチの存在、対処法があったら知りたい!ここではアンチに有効な4つの対処法をご紹介していきます!

  1. 建設的な批判でなければ気にしない
  2. 同じような多数の意見はアドバイスとして受け取る
  3. 酷い場合はしばらく活動休止も視野に
  4. むやみにエゴサーチしない

アンチの対処法①:建設的な批判でなければ気にしない

的を得ている意見や、その人のためを思った良心的なコメント以外のものなら、アンチコメントを気にしない!これがアンチに最も有効な対処法といえるでしょう。

アンチは過剰に反応したり、苦しむ様を見ることが何よりの喜びなのです。とにかくアンチをスルーしていくことで次第に彼らも、「この人には何をいっても無駄だな」「何も反応しないから面白くない」と関心がなくなって離れていくことでしょう。

アンチの対処法②:同じような多数の意見はアドバイスとして受け取る

アンチのなかには、正しい意見を述べている人も存在します。彼らは動画やSNSなど複数の媒体を通して事細かくアンチの対象を観察しているので、的を得た意見を主張しているパターンも多いのです。

そのような同じような意見が多数寄せられる場合は、素直にアドバイスとして受け取ることがおすすめです。実際にアンチの意見を前向きに取り入れ、改善を重ねていったらアンチがファンに転向したというケースも多々あるんですよ。

アンチの対処法③:酷い場合はしばらく活動休止も視野に

あまりにアンチが激化してしまった時には、活動休止を視野に入れることも重要。こちらの対処法は、自分が引き起こしたある出来事が問題となり炎上してしまったというケースに有効です。

ポイントは、自分に非がある場合はしっかりと視聴者やフォロワーに経緯と謝罪、今後の活動自粛についてしっかり説明をすることです。活動から離れ距離を置くことで、本人も冷静になることができますし、急増したアンチコメントも収束していくことでしょう。

アンチの対処法④:むやみにエゴサーチしない

むやみやたらにエゴサーチすることをしないということも大切です。インフルエンサーや芸能人など、注目される人間は誰しも批判やアンチがつきまとうものと心得ましょう。

エゴサーチに時間を割くとどんな人でもメンタルが間違いなく崩壊しますし、今後の活動に影響していきます。そんな姿をファンが見たらどう思うでしょうか。

一部のアンチに時間を費やすよりも、応援してくれているファンのために時間を使うことの方が何倍も有意義なことだと思いませんか?

アンチがなくならない理由は、人間の闇深い心理が原因

アンチがなくならないのは、「他人が羨ましい」「自分よりいい思いをする人が許せない」という人間のドロドロした暗い心理が影響しています。特に最近はYouTubeやInstagramなど、一般人が有名になったり、注目して評価されることが急増してきましたよね。

インフルエンサーとして発信していく側はアンチとうまく距離を置くことが成功の秘訣です。また、アンチ活動に時間を浪費している方は、自分としっかり向き合う時間を増やしていきましょう。