DVをする人の心理&特徴を解説!あなたの身近な人は大丈夫?

DVは一種の病気。DV加害者はどうして暴力をふるうのでしょうか。そこで今回は、DVの種類やDV加害者の心理的特徴、DVを繰り返すサイクルについてご紹介します。DV被害者が相談できる機関についても触れていますから、参考にしてくださいね。DV男の対処法を知るだけでなく、DVからうまく逃れられる方法についても理解できるはずですよ。

2019年7月5日

DVの種類

では、DVにはどんな種類があるのでしょうか。
以下のDVの種類4つをご紹介します。

  1. 身体的DV
  2. 精神的DV
  3. 経済的DV
  4. 社会的DV

身体的DV

パートナーの肉体を殴る蹴るだけでなく、物を投げつける行為も身体的DVに含まれます。

加害者の心理は、パートナーの言動・行動・思考が自分の思い通りにならないことに腹を立て、力で征服しようとしている状態。典型的なDVの種類ともいえます。

身体的DVはアザや骨折など、目に見える怪我として、周囲に気づかれやすいDVではあるものの、「転んだだけ」「ぶつけちゃったの」というように、被害者自信が加害者をかばい、誤魔化すケースが多いようです。

精神的DV

肉体を攻撃する身体的DVとは違って、言葉や行動でパートナーを追い詰める行為は、精神的DVといいます。

「お前は何もできないから」
「俺がいないと生きていけないだろう」
など、パートナーの人格を否定する言葉。

日常的な無視や、異性と目を合わせることを禁止するなどの束縛も精神的DVにあたります。精神的DVの加害者はパートナーを「所有物」として扱っているため、所有欲や征服欲を満たしたい心理にあるといえるでしょう。

経済的DV

加害者が家計を握っている状況で、生活費や交通費などの必要なお金をパートナーに渡さないという状況のことを指します。

またそれだけでなく、被害者名義で多額の借金をしたり、被害者の貯金を勝手に使うケースも経済的DVといえます。

DVの加害者は一般的に男性が多いものの、経済的DVに限っては妻である女性が加害者になるパターンもあるようです。
経済的DVの加害者は、家計を握りパートナーの身動きをとれないようにすることで、征服欲を満たしたいと考えているケースがほとんど。

社会的DV

近年増えているDVの種類である社会的DV。

これは、異性との連絡やSNSを禁じたり、被害者を家族と隔離させるなど、社会的に孤立させるDVのことです。
加害者の心理としては「変な虫がつかないようにしてやった」「愛情表現の一つだった」というように、自身の中で社会的DVを正当化する傾向にあります。

社会から孤立した被害者は、加害者がいないと生きていけないと錯覚し、共依存へと陥ります。
加害者と被害者が心中する最悪のケースにもなりうるのが社会的DVです。

DVをする人の心理的特徴

DVをする人の特徴と心理

では、DVをする人の心理的特徴はどのようなものなのでしょうか。
身近な人にDVの気質があるかどうかを以下7つの特徴でチェックしてみましょう。

  1. 家庭環境に問題がある
  2. 気が弱く落ち込みやすい
  3. 第一印象は優しい
  4. 顔は整っていてイケメン
  5. 店員に横暴な態度を取りがち
  6. 束縛が激しい

特徴①:家庭環境に問題がある

DVをする人は、虐待やネグレクトを受けて育ったなど、問題のある家庭環境で育った生い立ちがあるケースも。
もちろん家庭環境に問題がある人が必ずDVをする人になるのではなく、あくまでも傾向があるだけ。

とはいえ、幼少期に虐待を受けて育った人は脳がパニック状態になりやすく、自分の感情を殴る蹴るといった暴力で表現してしまいがちなのです。

身体的DVの加害者はよく「頭が真っ白になってやった」なんて言いますよね。
家庭環境に問題がある人はDVをする人になりやすいという心理にも納得できるはずです。

特徴②:気が弱く落ち込みやすい

DVをする人は気が弱く落ち込みやすい傾向にあります。

自分に自信を持てず、自己肯定感が低いため、暴力というかたちでパートナーを征服することにより、「自分は正しい」と思い込むことができる心理がはたらいているのです。

しかし、DVの加害者は、気が弱く落ち込みやすい自分の性格に気づいていないケースがほとんど。DVを治すには自らの気質と向き合う必要があるため、なかなか治らず、いつまでもパートナーに暴力をふるってしまいがちなのです。

特徴③:第一印象は優しい

DVをする人の第一印象は優しく、感じのいい人だという特徴も。
これは、とにかく他人に好かれたい、他人から認められたいという心理からくるもので、DVの加害者は他人に好かれるためなら何だってするのです。

気になっている異性にはマメに連絡を入れるだけでなく、会社に体調を崩した同僚がいれば差し入れをしてあげたり。電車で座れないお年寄りがいれば席を譲るなど。

そのため、DVの加害者は周囲からの評価が高く、DVが明るみになったときに「まさかあの人がDV男だったなんて」と驚かれるケースも多いようです。

特徴④:顔は整っていてイケメン

これは男性に限った特徴ですが、DV男は顔が整っているという特徴もあります。

イケメンであれば女性が寄ってきますし、その中でも自分に尽くしてくれる、自分の言うことならなんでも聞いてくれそうな女性を選ぶことだってできますよね。

また、顔が整っているからという理由で、何をしても許され、周囲に甘やかされて生きてきたという過去もありがち。
そのため恋人関係において主従関係があるのは当たり前だと思いこんでいるのです。

特徴⑤:店員に横暴な態度を取りがち

DVをする人は、接する人を自分より立場が強いか弱いか無意識的にふるいにかけます。

そのため「お金を払ってやってるんだから」という理由で、店員に横暴な態度をとり、ときにはクレーマーへと変貌してしまうケースも少なくありません。

このときにパートナーから「やめなよ」と制止が入ったとき、怒りの矛先がパートナーに向くことも。
もちろんクレーマーすべてがDVをする人だとは断定できないものの、主従関係に重きを置くDV気質の人は、店員に対して横暴な態度を取りがちなのです。

特徴⑥:束縛が激しい

DVをする人は、パートナーを常に自分の支配下に置いておきたいという心理がはたらいています。そのためパートナーが浮気をしないように、また異性が近づかないようにと、入念に束縛するのです。

例えば異性と目を合わせることや、会話を禁じたり。
地味で露出が少ないファッションを強要したり。
連絡は1分以内に返信するようルールを設けたりなど。

傍から見れば馬鹿馬鹿しいと感じるかもしれませんが、DVをする人にとっては絶対のルール。だからもちろん、ルールを破れば厳しい制裁が待っています。

DVのサイクルと心理

DVには大きく分けて3つのサイクルがあります。

付き合いたてのカップルのように優しく接する「ハネムーン期」と、小さなことでイライラして機嫌が悪くなる「緊張期」、身体的、精神的な暴力をふるうようになる「爆発期」の3つ。

普段は別人のように優しいハネムーン期が終わると、ささいなことでイライラして、不満を溜め込む「緊張期」がやってきます。

その次の「爆発期」で、溜め込んだイライラや不満を発散させ、暴力をふるったことを反省して優しく接する「ハネムーン期」に戻るのです。

DVの加害者はこのサイクルをいつまでも繰り返し、爆発期がどんどん激しくなっていく傾向にあります。

DV被害者の心理

DVを受けた被害者の心理

では、DVの被害を受けている人の心理はどのようなものなのでしょうか。
以下5つの心理を詳しく解説します。

  1. DVは愛情表現だと思いこんでいる
  2. 自分がいないとダメだと思っている
  3. 逃げたら状況が悪化すると思っている
  4. 逃げるより今のままでいたいと思っている
  5. 誰にも相談できる人がいない

心理①:DVは愛情表現だと思いこんでいる

DVを受けている被害者は、DVそのものが加害者の愛情表現だと思いこんでいる傾向にあります。

殴る蹴るなどの身体的暴力や、心を傷つけられる精神的な言葉の暴力、行動を制限される束縛など、全てが愛情表現。
だから、そもそも被害者はDVされていると気づいていないケースも珍しくありません。

そのため周囲から心配されても、「DVなんてされるわけないじゃない」と軽くあしらってしまうことも。
DVの被害者が年々増え続け、減らない原因もこれにあると言えるでしょう。

心理②:自分がいないとダメだと思っている

DVの被害者は、歪んだ愛情表現をするパートナーに対して、「自分がいなければこの人は生きていけない」と思い込んでいるのです。

DVは一種の病気ですし、加害者はパートナーが一人減ったところでDV癖が治ることはありませんから、DVの矛先がまた次の女性に向かうだけでしょう。

DVの治し方は現在交際しているパートナーと別れることが最も手っ取り早い治し方。
「この人は自分がいないとダメだから」と思い込むのは間違いなのです。

心理③:逃げたら状況が悪化すると思っている

「逃げ出したらもっとひどいことをされるから」
「逃げたことがバレたら何をされるか分からないから」
というように、DVの被害者は逃げたら状況が悪化すると思いこんでいるケースがほとんど。

そのため、共依存のままズルズルと交際が続き、最終的にはDVによって生死の境目をさまようケースだってあります。

DVされている状況を変えるには第三者が手を差し伸べる必要があります。
まずは被害者が冷静になり、助けを求めることが何よりも大切です。

心理④:逃げるより今のままでいたいと思っている

身体的な暴力や精神的な暴力でひどいことをされているにも関わらず、今の状況を変えるくらいならこのままでいい、DVされていることを特に大ごとだとは思っていないのも、DV被害者の心理的特徴です。

DV被害者は「逃げる→さらにひどいことをされる→今のままでいい」というように、正常な思考ができない状態になっているため周囲に救いを求めません。

アザや骨折といったDV被害の証拠があるにも関わらず、「転んだだけだから」と誤魔化そうとするのは、この心理が原因なのです。

心理⑤:誰にも相談できる人がいない

パートナーにDVされている事実を受け入れ、冷静になったとしても、相談できる相手がいないと悩んでしまうのもDV被害者の心理的特徴です。

「DVされているなんて恥ずかしくて言えない」
「DVの相談なんてされても迷惑だろうし」
と、相談を踏みとどまってしまうケースも珍しくありません。

そのため、いつまでも関係が続き、事件が明るみになってようやくDVから逃れられるのです。
DVの被害者を助けるには第三者の協力が必要。このことを忘れないでくださいね。

DV被害者への心理ケア相談

DV被害者が相談できるところ

パートナーからのDVや、恋人からのデートDVに悩んでいるなら、地域による配偶者暴力相談センターや、警察の相談窓口に相談しましょう。

また、DVに悩んでいるけれど、どこに相談したらいいのか分からない場合は、内閣府のDV相談ナビがおすすめです。

「これはDVじゃないかもしれないし」「今はまだ大丈夫」と相談を踏みとどまる気持ちも分かります。
しかし、今の状況から脱するには早い相談が大切です。迷っているなら今すぐ相談してくださいね。

DVかも?心理を知って穏やかな恋愛を目指そう

今回は、DVの種類とDVをする人の心理的特徴、DVを繰り返すサイクルや、DV被害者の心理についてご紹介しました。

出会った異性がDV気質であるかどうかは、付き合ってみないと分からないことも。
また、DVの被害者になると正常な思考ができなくなり、ズルズルと共依存を続けてしまいがちです。

DVされている状況から脱するには第三者の協力が不可欠。身近な人がDVの被害を受けているかもしれない場合は、相談できる場所を教えてあげてください。